不倫の入り口

2005年10月21日 友達
まーちゃんという、結婚目前の友達がいる。
すでに婚約(正式にではないらしいけど)をしていて、
彼とももう4年ほど、同棲している。
そんな彼女とキタのおしゃれバーで飲んでたら、突然

「やばいわ、久々に恋愛しそう」

と言われた。
まーちゃんはしょっちゅう職場の男子にキャーキャー言っているので、
今回もどうせそんなコトだろーと、はいはい言いながら軽く流してたら、
「蜜柑!あたし本気やで。」
と腕をつかまれた。それからまーちゃんはもの凄い勢いでワインを飲み干し

「Kさんとキスした。」

とぽつり。
キスくらいなんだよ!と言いたいトコだが、
まーちゃんはかれこれ8年くらい付き合ってる今のダーリンが初めての彼で、彼以外に男を知らんのだ。

てゆーかKさんて誰。

「あんた!そんなことしていいと思ってんのか!てゆーかKって誰。」
「Kさんは職場の上司でなぁ〜めっちゃいい男やねん。」
上司・・・・・まさかオヤジ・・・・・
「いくつよ?!」
「35。既婚。」
き・・・既婚?!
「あ、けど子供はいーひんで。Kさんは単身赴任中で、奥さん東京らしいわ。」
単身赴任・・・・・
「奥さんとうまくいってないらしいねん。」
そりゃそーだろ。うまくいってる、なんて言いながら女口説くかっつーの。
「なぁ〜どう思う?奥さんと別れる気とか、あるっぽいねんけど・・・・」
・・・・・・・

「そんなもん、あるかい!!!!!」

「そうかなぁ・・・・」
しゅんとするまーちゃん。
「そう!!」
「でもなぁ、めっちゃ大人やねん。余裕あるし。ええ男やねん!!」
「あんたに彼がいるのは知ってんの?」
「知ってる。」
「別れて俺にしとけって?」
「いや、お互いいるままでいいやんって・・・・」

でたぁ!!でましたよコレ。
「お互いいるままでいい」だと?
この先ややこしいことになんないように先手打ってきやがったな。

「なんでもいいけど、あんたそれ、不倫よ。しかもこの先、損するのはあんただけだからね。」
「そうやんなぁ。やめよかなぁ。」

とことん明るく悩むまーちゃんと、赤白ワインを空けて、朝方仲良くグロッキーに。
珈琲館でつぶれていると、まーちゃんの彼が迎えにきた。
「酒くさ!!」
ぶつくさ言いながら、伝票を支払いに行ってくれたり、かいがいしく世話を焼く彼の横で、机に突っ伏したまーちゃんはうなるように言った。
「蜜柑〜あたしやっぱやめるわ。」

それがいいよ、とあたしも机に突っ伏したままで思った。

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